Section : 色素異常症

肝斑(かんぱん)の治療法 (日本語)

  • 肝斑は依然として、根治の難しい慢性の色素斑です。様々な治療法に関する研究が行われていますが、多くの場合に再発が認められます。根治を目指すのではなく、うまくコントロールすることを目指すことがポイントであるといえるでしょう。
  • 肝斑の色を薄くするために、Q-スイッチレーザー、フラクショナルレーザー、IPLレーザーなどのレーザー治療が試みられていますが、その効果は確実ではなく、炎症後色素沈着等の問題を引き起こす可能性があります。
  • 基 本的な治療法として、ハイドロキノンを含んだクリームの外用が続いています。ハイドロキノンはその発癌性の懸念により、まだ議論が続いている成分です。そ のため、アルブチンやN-アセチルグルコサミン等の代替成分を探す研究が活発となりました。しかし、ハイドロキノンほどメラニンの合成を抑制する効能をも つ代替成分はまだ見つかっていません。

参考文献: Goh BK. The Science Behind Pigmentary Disorders. NSC Dermatology Update 2012, Singapour © 2009 English Français