Section : 従来の脱色剤 

クリグマン軟膏(日本語)

  • 1975年、クリグマン医師(Dr. Kligman)とウィリス医師(Dr. Willis)が共同で作り上げたホワイトニング用塗り薬が、クリグマン軟膏です。この軟膏は、ハイドロキノン、トレチノイン、デキサメタゾンを調合した もので、使用から6~8週間で、シミを脱色する効果があると報告されました。
  • 副作用、特に「紙ふぶきのような不均一な脱色」といったも のは起きませんでした。また、皮膚萎縮や毛細血管拡張症といったデキサメタゾン特有の副作用も使用後6ヶ月経過した時点で起きなかったと報告されていま す。トレチノインを調合したことで、こういった副作用を防ぐことができたのだと考えられています。クリグマン医師らの研究では、クリグマン軟膏は肝斑など の色素過剰症に効果を示すことが分かっています。
  • ク リグマン軟膏は、クリグマン医師らの研究期間中には大きな副作用をもたらしませんでしたが、デキサメタゾンの長期間使用による何らかの副作用(皮膚萎縮や 毛細血管拡張症など)が危惧されるという懸念から、ほかの医師らによってデキサメタゾンを別のステロイドで代用するという処方も取られてきました。

参考文献

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Category : クリグマン軟膏 - Modifie le 04.16.2013